
平成21年12月9日に品川THE GRAND HALLにおいて、二次審査会を開催しました。716,955点の作品の中から選ばれた優秀作品240点が審査されました。今回は特別審査員として、プロサッカー選手 中澤佑二さんを迎え、華やかな雰囲気の中で審査が行われ、審査の結果、上位賞として「文部科学大臣奨励賞」6作品、「ゆうちょ銀行会長賞」6作品、「郵便局会社会長賞」6作品、「審査員特別賞」3作品の計21作品が選出されました。また、上位賞以外の219作品には、「すごいアイデアで賞」が贈られました。
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奥村 高明
文部科学省 初等中等教育局
教育課程課 教科調査官
将来、社会で起こるいろいろな問題を解決していかなければならないのは、子どもたちです。その意味で、子どもは社会全体で育てていく必要があると思います。「私のアイデア貯金箱」コンクールもその仕組みのひとつではないでしょうか。文部科学大臣奨励賞を受賞した「思い出の新井小学校」は、来年改築となる小学校の校舎をモチーフにした作品です。さまざまな人がこの校舎で学んで育ち、それを地域が育んできたという歴史そのものが、貯金箱に託されています。その貯金箱で貯金をすることは、自分だけでなく、他の人や地域への広がりが生まれていくということを表しているのです。この作品は、子どもたちの生きる力を、もっともっと豊かに育てていかなければならないことを強く教えてくれました。

川 茂夫
株式会社ゆうちょ銀行
取締役兼代表執行役会長
今年の特徴として、地域のお祭りや美しい風景を盛り込んだ作品が多かったということがあげられます。私ども郵政グループの郵便局は、地域それぞれに根ざした組織ですから、地域を見つめる作品との出会いは、何よりうれしく思いました。また、光、センサー、磁石など、科学的なものを上手にアイデアに結集させた作品にも感心しました。驚くばかりのアイデアで、そこには、家族みんなで考えたというプロセスがあったようにも感じられました。貯金箱をつくることに対する子どもたちの強い思いが伝わってきます。来年も、たくさんの参加を期待しています。
最後になりましたが、ゆうちょ銀行を代表し、「私のアイデア貯金箱」コンクールへのご協力について、厚く御礼申し上げます。

冨安 敬二
立教大学 教授
図画のコンクールは多いのですが、工作の機会はほとんどないのが実情です。「私のアイデア貯金箱」コンクールは、立体工作を作るために、「アイデアを考える、計画を立てる、時間をかけて丹念に作る、そして自分で作った貯金箱でお金を貯める」といったさまざまな要素が入っており、子どもたちにとって本当にいい機会になっていると思います。今年は、味わいのある、木や紙など自然の素材を使ったシンプルな作品に優れたものが目立ちました。学年が高くなるにつれて、社会の様子や学校の景色を表している良い作品にも出会うことができました。これからも、それぞれの学年の発達段階に照らし合わせて、アイデアや表現力などの優れた作品を評価していきたいと思います。来年もますますがんばって応募してください。

永関 和雄
全国造形教育連盟 委員長
学校の授業は時間が決められていますが、「私のアイデア貯金箱」コンクールは、子どもたちが、自分の考えを貯金箱という形にするために、家庭で時間をたっぷり使って作ることにまず大変な意義を感じます。また、お金が貯まったら、こんなことをしたい、こんなものを買いたいと思いながら作ることも大変貴重なことです。これを作る時には、家族に相談して、「こんなの作りたいなぁ」などと話しながら作っているのだと思います。実際に作るのは子どもが中心でしょうけれど、作品の向こう側に家族の姿が見えました。そのことが大変素晴らしいことだと思いました。ますますこのコンクールが盛んになって、貯金箱を作るということを通して、家族のコミュニケーションと子どもたちの表現力が育まれていくことを願っております。

古川 洽次
郵便局株式会社
代表取締役会長
造形がシンプルで、子どもの素直な気持ちが、どのように作品の背景に込められているかという点を考えながら選びました。そういう意味で、一番印象に残ったのは、文部科学大臣奨励賞を受賞した「思い出の新井小学校」です。来年改築になる自分の学校の校舎を貯金箱にした作品です。なくなるものに対して、愛着をもつということがだんだん薄れていく時代にあって、この作品からは、シンプルに思いを表現していることが伝わってきました。審査が進むにつれて、見た目の面白さやしかけのユニークさといった枝葉に走って行き、貯金箱の原点を失いそうになる気もしますが、コンクールはお祭りと考えれば、そういう作品が選ばれることも楽しいと思います。来年も、自分の気持ちを素直に表現したたくさんの作品の応募をお待ちしています。
五十音順

中澤 佑二
特別審査員(プロサッカー選手)
特別審査員として、このような大役を任せていただきまして、大変光栄に思っています。どの作品も小学生とは思えないくらい素晴らしい作品ばかりで、選ぶときには、すごく迷ったというのが正直な感想ですが、最終的にはサッカーボールの作品を選ばせてもらいました。今日見せていただいた貯金箱には、子どもたちのアイデア、夢がたくさん詰まっていると感じました。夢を持つということは、簡単なようですごく難しいことです。まず、「自分の好きなことは何か」ということを探すこと。そしてその好きなことが、自分の中で“夢”というものに変わった瞬間からこつこつ努力を積み重ねれば、その夢はきっと叶うと思います。僕もそうやってここまで来れたと思うので、皆さんも、信じて夢に向かって突き進んでください。今日は、素晴らしい貯金箱との出会いをありがとうございました。
■ 主催:株式会社ゆうちょ銀行 ■ 後援:文部科学省/金融広報中央委員会/全国都道府県教育委員会連合会/全国連合小学校長会/
日本私立小学校連合会/財団法人日本ユニセフ協会/独立行政法人国際協力機構 ■ 協賛:郵便局株式会社/全国造形教育連盟